こんにちは!アシバッチ事務局です。雪国で生まれた建設業の「助け合い」の物語。本記事では、 職人さんの暮らしと仕事の未来を支える、マッチングアプリ「アシバッチ」の誕生秘話を、社長自ら語ります!是非ご覧ください。

高島の冬が教えてくれた「もったいなさ」

建設業において、天候は避けて通れない大きな要素です。私たち株式会社七黒が拠点としている滋賀県高島市のような豪雪地帯では、冬の間、現場作業がまったくできなくなるという状況も珍しくありません。

12月から3月までの間、雪に閉ざされた地域では足場工事も止まり、職人たちは仕事がなくただ時間をやり過ごしていくしかない…そんな事情が実際にあります。これは長年、私たちの業界が抱えてきた課題の一つです。

一方で県外、いや県内でも雪の少ない地域ではその時期も通常通り工事が進行し、人手不足に悩む企業が多くあったりします。地理的な距離はあっても、状況はまるで正反対です。このようなギャップをなんとか埋められないかと考えたのが、足場業専門のマッチングアプリ「アシバッチ」誕生のきっかけでした。

地域の中だけで「なんとかやりくりしよう」と抱え込むのではなく、地域の外とつながり、「今、困っている人」と「今、力を貸せる人」とをマッチングする仕組みがあれば、双方にとって大きな助けになる。そう信じて、私たちは開発を手掛けました。

「助け合い」を、仕組みとして整える

アシバッチは、足場業に特化した事業者同士をつなぐマッチングプラットフォームです。職人が足りない現場に、他の地域の事業者が応援に入る。そうした助け合いの循環を、アプリという仕組みによってつくり上げています。

実際に、滋賀県にいる私たちが岡山で新しい現場が始まるという話をいただいたことがありました。このとき、滋賀から職人を派遣するのではなくアシバッチを活用し、近隣である姫路に拠点のある同業に業務を依頼したのです。

自社の社員を泊まり込みで動かすことなく、地元での仕事を継続しながら県外の案件にも対応できる。そうした柔軟な働き方は、職人たちにとっても生活の安定に直結します。

もちろん、初めて仕事を依頼する相手に不安を感じる方もいるかもしれません。そのため、アシバッチでは評価制度を導入しています。施工品質や対応の丁寧さなど、利用者のフィードバックによって形成される「信頼の見える化」が、この仕組みを支える重要な柱になっています。

足場業界の未来を見据えて

現在、建設業界全体が人材不足という大きな課題に直面しています。若い世代にとって、週休1日という働き方や、低価格競争が続く業界のイメージは、あまり魅力的には映りません。実際に、学生たちが重視する「年間休日120日以上」などの基準を満たせないことで、応募すらされない企業があることをよく耳にします。

だからこそ、アシバッチによって生まれる仕事の融通や働き方の多様性は、業界を未来へとつなぐ鍵になると考えています。地方にいながら都市部の仕事を受けたり、繁忙期だけ補助的に人を増やしたり。そうした柔軟性が、企業の体制や働く人の心の余裕や誇りにもつながっていくはずです。

実際、弊社では月に2回の土曜休みを設定したり、賞与の支給や研修旅行の実施、記念日休暇の導入など、できる範囲で働く環境の整備にも取り組んでいます。もちろん、これらは財務的に容易なことではありません。しかし、環境を整えることで採用力が高まり、人が集まれば売上が上がり、結果として持続可能な経営にもつながってきております。

「信頼」で選ばれる仕組みが、業界を変える

アシバッチの根底には、「価格競争ではなく信頼で選ばれる世界をつくりたい」という願いがあります。これまでの足場業界では、少しでも仕事が欲しいという思いから、無理に単価を下げて受注し、結果的に自分たちの首を絞めるという悪循環が続いてきました。

しかし本来、仕事とは技術と品質と信頼で選ばれるべきものです。その原点に立ち返り、お互いを助け合うことが価値になるような仕組みを広げていきたいーーアシバッチを通じて、そんな未来を少しずつ形にしていけたらと願っています。

高島という雪国で生まれたこの小さな仕組みが、やがて建設業界全体を支える大きな「当たり前」になる。そのために、これからも歩みを止めず、声を拾い、つながりを広げていきたいと思います。

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