こんにちは！アシバッチ事務局です。足場職人として働くためには何をすればいいの？未経験でも大丈夫？など不安な方もいるはず…本日は、足場職人としての仕事内容を深堀していきたいと思います！

はじめに：足場業界の現状と未経験者の機会

建設業界、特に足場工事の分野では現在、熟練技術者の高齢化と慢性的な人材不足という課題に直面しています。この状況は、未経験者にとって業界参入の絶好の機会となっています。足場工事は体力的に厳しいというイメージがありますが、実はキャリアアップとスキル向上の道筋が明確に示されており、長期的な職業人生を描くことができる業界です。本記事では、未経験から足場職人としてのキャリアをスタートさせ、成長していくための道筋と可能性について解説します。

「手元」からのスタート：基礎を学ぶ第一歩

足場業界では、未経験者は「手元」（てもと）と呼ばれる役割からスタートするのが一般的です。手元の主な仕事内容は以下のとおりです。

熟練作業員の足場組み立てや解体作業の補助
資材や道具の運搬・準備
現場での基本的な安全確認の補助

この段階は、足場工事の基礎を学び、業界特有の用語や作業フローに慣れるための重要な期間です。体力的な負担はありますが、この経験が後の専門的なスキル習得の土台となります。多くの企業では、手元として働きながら、基本的な研修プログラムを受けることができます。

キャリアアップの道筋：技術と資格の習得

足場職人として成長するためには、技術の習得と資格の取得が重要です。主なステップは以下のとおりです。

1. 基本的な技術の習得（入職1〜2年目）

足場の基本構造の理解
基本的な組立・解体技術の習得
「足場の組立て等の業務に係る特別教育」の受講（法定研修）

2. 中堅職人へのステップアップ（2〜5年目）

「足場の組立て等作業主任者」資格の取得
- この資格は労働安全衛生法で定められた資格で、一定規模以上の現場では必ず配置する必要があります
- 資格取得により責任ある立場での作業が可能になり、給与アップにも繋がります
より複雑な足場構造の組立技術の習得
後輩への指導経験の蓄積

3. 熟練職人・監督者への道（5年以上）

現場監督としての経験
施工管理技士などの上位資格取得
営業スキルや見積もり作成能力の習得

多くの企業では資格取得支援制度を設けており、キャリアアップのための環境が整えられています。足場業界における資格取得は、単なるスキルアップだけでなく、法的に必要とされる場合も多く、自身の市場価値を高める重要な要素となります。

足場職人の将来性：多様なキャリアパス

足場職人としてのキャリアは、単一の道筋ではなく、経験とスキルに応じて様々な選択肢が広がります。

専門技術者としての道：より高度な足場技術（システム足場、吊り足場など）を習得し、特殊案件のスペシャリストとして活躍
管理職への道：現場監督、施工管理者として複数の現場や職人チームを統括
独立起業の道：経験を積んだ後、自身の足場会社を設立し、事業主として活動
関連分野への転身：建設業界内の他職種（鉄骨工事、内装工事など）や、安全管理、資材管理などの分野へ知識と経験を活かした転身

高齢化が進む建設業界において、若い世代の足場職人には大きな将来性があります。特に、デジタル技術に強い若手は、足場図面作成や管理のデジタル化が進む現在の業界で強みを発揮できるでしょう。

足場職人として成功するためのアドバイス

体力管理と安全意識を徹底する：長期的なキャリアのためには、適切な体力管理と安全意識が不可欠です。急な怪我は将来の可能性を狭めることになります。
積極的に資格取得を目指す：資格は自分の市場価値を高め、収入アップにも直結します。企業の資格取得支援制度を積極的に活用しましょう。
コミュニケーション能力を磨く：現場では様々な職種の人々と協働します。良好なコミュニケーションは、円滑な作業進行と将来の管理職への道を開きます。
業界の技術革新に敏感になる：新しい足場システムや安全技術は常に進化しています。最新情報に触れ、自己研鑽を続けることが重要です。

まとめ：未経験から足場職人としての第一歩

足場業界は未経験者にとって門戸が開かれており、適切な環境とサポートのもとでキャリアを構築できる分野です。「手元」からスタートし、着実にスキルと資格を積み重ねることで、安定した将来と複数のキャリアパスが見えてきます。体力的な要素はありますが、長期的視点で見れば専門性の高い技術職として、また管理職や事業主として成長できる可能性を秘めています。